タロット占いを始めるにあたって、まず最初に覚えるべきことがあります。
それが「スプレッド」です。
タロット占いをするなら、必ずこのスプレッドを覚える必要があります。
タロット占いのスプレッドには、それこそ何十種類ととても多くの方法が存在します。
ですが初心者の人がそれらを全て覚える必要はありません。
タロットカードに慣れていない初心者のうちは、使用するカードの枚数が少ない簡単なものから始めるといいでしょう。
今回はそんなタロット占いの超初心者の人から上級者の人まで、幅広く使用できる扱いやすいスプレッドを5つ紹介します。
この記事を最後まで読めば、あなたにぴったりのスプレッドが見つかります。
タロット占いのスプレッド(並べかた)5選
タロット占いのスプレッドには実に様々なものがあります。
カードを1枚だけ引くワンオラクルや10枚のカードを使ったケルト十字、さらには数十枚のカードを使ったスプレッドなども存在します。
またスプレッドは、占いたい内容や用途によっても使い分けをするのが一般的です。
なので初心者から上級者まで、「これだけは覚えておいた方がいい」というスプレッドを5つに厳選して紹介します。
それがこちらの5つ
1枚引きのシンプルなものから、占いのプロも愛用している本格的なスプレッドまで、これらのスプレッドをマスターすれば、タロット占いは自由自在にできるようになります。
それでは一つずつ見ていきましょう。
ワンオラクル(1枚引き)
ワンオラクルは、タロットカードを1枚引くだけという、最もシンプルかつ簡単な初心者向けのスプレッドです。
初心者向けとはいえ、タロット占いの基礎を学ぶのにこれほど最適なスプレッドはありません。
ワンオラクルはとてもシンプルですが奥が深く、ワンオラクルをマスターすると他のスプレッドでも応用が効きます。
なのでまずはこのワンオラクルを自在に操れるようになりましょう。
ワンオラクルは日常を占うのに適している
ワンオラクルは、その日一日の運勢を占うのに適したスプレッドです。
とても気軽に引くことができるので、タロット占いの練習にもいいです。
なので毎日どんどん1枚カードを引いてみて、「今日はどんな出来事が起こるのか?」を予想する習慣をつけるといいでしょう。
そしてその日の終わりに、「今日は一日どんな出来事があったのか?」を、出たカードと照らし合わせて答え合わせをするようにすると、さらにカードの意味の理解が深まります。
ワンオラクルは場所いらず
ワンオラクルの大きな利点として、場所を選ばずに占えると言うのがあります。
タロットをシャッフルしてデッキからカードを1枚選ぶだけなので、小さなスペースでも簡単に占うことが出来ます。
例えば、外出先でのちょっとした空きスペースや小さなテーブルがあれば、すぐに占うことも可能です。
なんなら手のひらの上だけでも占えます。
ボクの場合はテーブルの上でシャッフルせずに、トランプをカットするような感じでカットだけして、そこからカードを1枚選んで占ったりもします。
こんな感じでお手軽にタロット占いができるのがワンオラクルの良いところです。
シンプルクロス(2枚引き)
シンプルクロスは、タロットカードを2枚使ったスプレッドになります。
なのでワンオラクルよりもより多彩な占いができます。
また2枚のカードを組み合わせてリーディングするので、よりタロットのリーディング力を高めるのに役立ちます。
シンプルクロスのタロットカードの並べ方
シンプルクロスは、1枚目を縦に置いて、その上から被せるように2枚目のカードを横にクロスさせるように置きます。
シンプルクロスで占える内容は次のとおり
- 現在の状態
- 試練や解決策
1枚目は現在のあなたが置かれている状況。
そして2枚目がその状況に対して「どういった対処をすればいいのか?」という答えが分かります。
ちなみに2枚目の横に置いたカードには「正逆」は関係なく、すべて正位置として読むようにしましょう。
シンプルクロスは深層心理を探るのに適したスプレッド
シンプルクロスはその名称のとおりとてもシンプルですが、自分自身や相談者の「深層心理」を探るのに適したスプレッドです。
例えば自分では意識していないことでも、心の中で少し引っ掛かること、悩み事などが炙り出されます。
そしてその無意識の悩みに対して、どういった対処をすればいいのかをカードから読み取ります。
例えば下のツイートのように、
自分では意識をしていなくても、心の奥底にある悩みは誰にでもあるものです。
それをシンプルクロスは直接的な答えで教えてくれます。
2枚のカードだけを使った文字通りシンプルなスプレッドですが、思わぬ発見ができるとても有用なスプレッドなので、ぜひマスターしましょう。
また後述する「ケルト十字」にも応用が効くので、そこもおすすめのポイントです。
スリーカード(3枚引き)
スリーカードはタロットカードを3枚横に並べて占うスプレッドです。
スリーカードスプレッドは初心者にもとても扱いやすく、サクッと占えて、また幅広い内容を占えるので、覚えておいて損のないスプレッドになっています。
占える内容も実に多彩で、
- 恋愛
- 人間関係
- 仕事
- 友人
- 家族
- 人生
などの、人間関係の悩みを解決するのに役立つスプレッドになります。
またこれらの悩みを「過去・現在・未来」の3つに分類して、3枚のカードから読み解くのがスリーカードの特徴です。
スリーカードのタロットカードの並べ方
スリーカードはタロットカードを横に3枚並べていきます。
左から順に、「1枚目は過去」「2枚目は現在」「3枚目は未来」という感じでカードを置いてリーディングします。
占い方の例としては、例えば恋愛運の場合、
「好きな人との今の関係状況は?」
「またどういった行動をすれば発展させることが出来るのか?」
といった感じで、「問題に対してどう対処するのが最適か?」ということをカードが教えてくれます。
過去にあった問題点や現在の状況の把握、そしてそれに対して未来へどう対処すればいいのか?といったことを3枚のカードから読んでいくのがスリーカードです。
重要なのは「未来」に出たカード
スリーカードは恋愛運を占うのにも適していますが、人間関係や仕事運などを占うのにも適したスプレッドとなっています。
過去・現在・未来からあらゆる問題点を紐解いていくことが出来るからです。
そしてスリーカードスプレッドにおいて一番重要なのは、「未来」に出たカードです。
未来を予測することで、今の自分にかけているものが何かが分かります。
そのためカードで出たその問題点をもとに対策もしやすくなります。
そこから過去や現在と対比しながら、問題点を炙り出して解決へと導いていくのがスリーカードの面白いところです。
リーディング力を鍛えるのに最適
スリーカードは3枚のカードを使った初心者の人でも非常に扱いやすいスプレッドです。
占える内容も人間関係のものが多く、応用範囲も広いため、さまざまな人生の悩みを解決するのに使えます。
また複数枚のカードを合わせて読むことによって、タロットカードをより理解するとともに、リーディング力を鍛えることができる、とても重要なスプレッドとなっています。
なので是非これもぜひマスターしたいですね。
さらにリーディング力を高めるためのコツは別の記事でまとめているので、興味のある人はそちらも参考にして見て下さい。
※参考記事【タロット占い】リーディング力を高める為の8つのコツ
ヘキサグラム(7枚引き)
占いのプロの人にも愛称者が多いスプレッド「ヘキサグラム」。
ヘキサグラムは7枚のタロットカードを使った本格的な占い方です。
スリーカードの時に使用した、「過去」「現在」「未来」をベースに、さらに占いの内容を深掘りしていくのに最適なスプレッドなのがヘキサグラム。
なのでより多彩な占いに適したスプレッドといえます。
ヘキサグラムのタロットカードの並べ方
ヘキサグラムの場への並べ方と順番は次のような感じになります。
占える内容は次のとおり
- 過去
- 現在
- 近い将来
- 対策
- 周囲の状況
- あなたの状況
- 最終結果
①と②と③はスリーカードと同じく過去・現在・未来(近い将来)を。
④⑤⑥で対策や周囲の状況を読み取り、最後の⑦で結果を読み解きます。
スリーカードを応用させたようなスプレッドなので、もしまだタロットに慣れていないのなら、先にスリーカードから練習した方が、ヘキサグラムはより確実なリーディングをすることができます。
カードを読み解く順番
ヘキサグラムのカードを読むときの順番は、普通に1番から順に読んでもOKですが、より深くカードを読む場合は、以下の順番で読むのもおすすめです。
(3)近い将来 → (7)最終結果 → (1)過去 → (2)現在 → (5)周囲の状況 → (6)あなたの状況 → (4)対策
まず、「近い将来どんな出来事が起きるのか?」
そして、「その結果はどうなるのか?」
など、過去や現在よりも未来を予測したものを前提に、他のカードを読み解いていくと、最後の対策で何をすればいいのか?というのがより具体的に分かりやすくなります。
恋愛運や仕事運などを読むのに最適
ヘキサグラムは、未来や最終結果の場所に出たカードから推測することから、恋愛運や仕事運など表面的な物事を占うのに適したスプレッドです。
例えば、
「相手と自分との今の関係状況は?」
などを客観的に見ることができるので、今後の対策もやりやすくなります。
人間関係をより良くするために、一つずつ答えをくれるとてもいいスプレッドといえます。
最初のうちは7枚のタロットカードを使用するので、枚数が多くて難しそうに思うかもしれませんが、少しずつ慣れていけば問題ありません。
もしまだ自信がないという人は、先に紹介した「スリーカード」から練習するといいでしょう。
ヘキサグラムは、あらゆる人間関係の悩みを解決するための強い武器となるので、ぜひマスターしたいところです。
ケルト十字スプレッド(10枚引き)
ケルト十字スプレッドは10枚のタロットカードを使った本格的なスプレッドです。
タロット占いといえばこのケルト十字スプレッドを思い浮かべる人も多いと思います。
それくらい使用者も多く有名なスプレッドです。
占える内容もとても具体的で多岐に渡るので、あらゆる相談事に対応することができます。
また10枚のカードを場に並べるので、とても見栄えのするスプレッドなので、初心者から上級者までとても人気のスプレッドとなっています。
ケルト十字のタロットカードの並べ方
ケルト十字のカードの並べ方と順番は次の図のとおりです。
- 現在の状況
- その問題を阻む要因
- 本人の深層心理
- 問題に関しての過去
- 表面的な本人の意思や希望
- 未来の姿
- 客観的な相談者の姿
- 相談者を囲む状況
- 質問の可能性
- 最終結果
10枚のカードの全てにとても重要なキーワードが割り当てられています。
また1枚目と2枚目のクロスしたカードは、先に紹介したシンプルクロスに通じる部分です。
なので「シンプルクロス」で練習をしていれば、このケルト十字も読みやすくなるでしょう。
自分の深層心理や相手の気持ちを読むのに最適
ケルト十字スプレッドは、自分自身や相談相手の深層心理や、内側にある願望などを読み解くのに最適なスプレッドです。
なので恋愛運などの表面的な物事よりも、
「自分(相談相手)はどうなりたいのか?」
「自分(相談相手)の周囲との関係状況はどうなっているのか?」
など、より内面的なことを占うのに適したスプレッドになっています。
自分自身を見つめ直し、本質を炙り出してくれるこのケルト十字スプレッドは、人生においての大きな指針となる占い方なので、これもぜひマスターしたいスプレッドですね。
まとめ
今回は初心者から上級者まで使えるタロット占いのスプレッド(並べ方)を5つ紹介してきました。
おさらいすると、
これだけは覚えておきたいスプレッドは次の5つ
「ワンオラクル」は日常を占うのに適しています。
「シンプルクロス」は深層心理を探るのに最適。
「スリーカード」は過去・現在・未来から問題を紐解いていく。
「ヘキサグラム」は恋愛運や仕事運など表面的なことを占うのに最適。
「ケルト十字スプレッド」はシンプルクロスの上位版で深層心理をさらに深く探るのに適しています。
今回紹介した5つのスプレッドはどれも有用なものばかりです。
これらのスプレッドをマスターすれば、タロット占いをものにしたといっても過言ではないでしょう。
最後に
どのスプレッドを使用するにしても、占いをするときは必ず「質問の的を絞る」ことは忘れないようにしましょう。
そうしないと何を占えばいいか分からなくなるばかりか、カードの読み方にもブレが生じてしまいますからね。
この度は最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも何かのお役に立てたらなら嬉しいです。
それではまた。
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