「トートタロットは難しい・・・」
そう思ってトートタロットに興味はあるけど敬遠している人って、多いんじゃないでしょうか?
確かにトートタロットは、
「ライダー・ウェイト版」や「マルセイユ版」と比べて、カードに描かれている表象(シンボル)がとても多く、そして難解なのが特徴です。
なので実際にトートタロットは難しいタロットカードだと言えます。
でもそれで諦めてしまうのはあまりに勿体無いタロットカードでもあるんです
ということで、トートタロットに少しでも興味を持っているのなら、解説書を1冊でもいいので読んで欲しいです。
解説書を読めば、トートタロットは独学でのマスターも可能になります!
そこで今回は、トートタロットを独学でマスターするためにぜひ読んでほしい解説書を5冊紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
トートタロットをマスターするための入門書5選
では早速ですが、
トートタロットをマスターするためにおすすめの解説書はこの5冊
今回紹介している解説書は、すべて現在(2024年8月)でも書店やネットで容易に入手可能なものを選んでいます。
それでは1冊ずつ見ていきましょう。
実践トート・タロット藤森緑
まず最初は、「実践トート・タロット」。
著者は「らくらくタロット入門」などタロット系の占い本を多く執筆されている藤森緑さん。
まず初心者の人がトートタロットについて学ぶのなら、この本がイチオシです。
なぜなら、
実践トート・タロットは、初心者から中級者を対象としていて、トートタロットの基礎をしっかりと学ぶことが出来る内容になっているからです。
トートタロットの考案者「アレイスター・クロウリー」という人物についての解説に始まり、各カードの解説、そしてトートタロットを使った占い方(スプレッド)など内容は盛り沢山。
また、トートタロットで難しいとされる、秘儀的な部分の解説もあります。
「トートタロットってどんなの?」という超初心者の人が、ゼロから学ぶのにも最適な解説書となっています。
理解しやすく読みやすい本の構成
何かと難しいと敬遠されがちなトートタロットですが、
「実践トート・タロット」は初心者でもとても理解しやすく読みやすいのが特徴。
カードに描かれているシンボルの意味はもちろん、難しい用語も初心者にも分かりやすく丁寧に解説されています。
また日常的な悩みとして、
という3つのピンポイントな占いの回答もあるので、それを見るだけでも初心者の人にも容易に占うことができるようになっています。
本の構成もとてもシンプルにまとめられているのも好印象でした。
スプレッド(展開法)の解説も充実
「実践トート・タロット」は、その名前の通り「実践にも適した解説書」となっています。
スプレッド(展開法)も、
など「7種類のスプレッド」の解説が載っています。
日常的に占えるワンオラクル(1枚引き)から、13枚のカードを使ったホロスコープのような本格的な占い方まで、実践例を交えて解説。
トートタロットを使っていろんなスプレッドを試してみたい、という人にも有用です。
ただし、実践例は少なめなので、そこは注意が必要。
トートタロットをゼロから学びたい人におすすめ
実践トート・タロットは、「トートタロットの基礎をゼロから学びたい」という人に適した解説書です。
また「トートタロットって難しそうだから・・・」と、ちょっと敬遠していた人にも、この本はおすすめ。
また本の構成もシンプルで読みやすく、カードの意味をサッと調べるのにも適しているので、辞書的な使い方も出来ます。
キーワードも端的に書かれているので、そこから自分なりに解釈をしてみるのも楽しいですよ。
数あるトートタロットの解説書の中でもツボを抑えた内容で、「優等生的な解説書」となっています。
ちなみに今でもボクはこの本を一番愛用しています😊
直感のタロットマンガラ・ビルソン
続いては「直感のタロット」。
著者はマンガラ・ビルソンというイギリス出身の方(訳は伊藤アジータさん)。
直感のタロットは、そのタイトルの通り、「直感」を重視した内容の本となっています。
サブタイトルに「意識のためのツール」と書いてある通り、カードから受ける「イメージ」を高めるための内容となっています。
もちろん解説で使用されているタロットカードは、「トートタロット」です。
内容的には初心者から中級者向けの解説書という印象を受けました。
カレントライフ・リーディング(自分を見つめるためのスプレッド)
直感のタロットの中で解説されている内容は、
「カレントライフ・リーディング」という独自のスプレッドを軸にして書かれています。
この「カレントライフ・リーディング」、
13枚のカードを使った占い方なので、初心者にはちょと敷居が高いと感じました。
ですが、1枚引きの場合でも、「今日はこれについて占う」というふうにあらかじめ決めておけば、あとはそこの部分の解説(13項目あります)を読めばいいので、案外使いやすいです。
もちろん慣れてきたら、13枚を使った占い方もできるので、やりがいはありますよ。
辞書的な使い方がしやすい
直感のタロットは、索引がとても分かりやすいので、辞書的な使い方をするのに向いています。
アテュ(大アルカナ)は勿論のこと、スモールカード(小アルカナ)もスートごとに分けられているので、カードの意味をパッと調べたい時なんかに、とても重宝します。
少し内容に癖はあるものの、本の構成自体はとてもよく、またカードの解説も非常に丁寧なので、トートタロットの初心者の人にもオススメ。
また直感力を磨くのにも、適した1冊だと感じました。
ザ・トート・タロット伊藤マーリン
続いては、オレンジ色の表紙が特徴的な「ザ・トート・タロット」。
著者は占術家で占い講師をされている伊藤マーリンさん。
ザ・トート・タロットの一番のおすすめポイントは、「オールカラー」というところ。
トートタロットの解説書は専門的なものが多く、ほとんどが白黒です。
その点この本はオールカラーなので、他のどの解説書よりも「カードのイメージを掴みやすい」のが大きな特徴となっています。
つまりより「初心者向けの解説書」ということが言えます。
解説はシンプルで分かりやすい
ザ・トート・タロットの内容はとてもシンプル。
カード1枚1枚の説明も長すぎず、「的を絞って」書かれているので、初心者の人でも読みやすい本の構成になっています。
もちろんシンプルといっても、「カバラ」や「西洋占星術」など、トートタロットをマスターする上で必須の情報もきちんと載っているので、そこは安心して下さい。
またオールカラーというのも相まって、ページをパラパラとめくって眺めているだけでも楽しいです。
スプレッド(展開法)の解説が充実
ザ・トート・タロットはスプレッドが10種類も載っています。
と、簡単なものから、非常に複雑なものまで実に多種多様。
これだけあれば、必ず自分に合うスプレッドが見つかります。
初心者にとくにオススメ
ザ・トート・タロットはとにかく「シンプルな本の構成」と、「オールカラー」という点が他にはない大きな利点です。
なので、特にタロット占いが初心者の人にオススメ出来ます。
また索引もアテュ(大アルカナ)とスモールカー(小アルカナ)ともに、とても分かりやすいので、辞書的な使い方もできるのも高ポイント。
ザ・トートタロットは、いつでもそばに置いておいて、気が向いたときに眺めるように読む。
そんな使い方が適しているとボクは感じました。
タロットリーディング事典(完全版)吉田ルナ
続いては「4大デッキで紐解く タロットリーディング事典(完全版)」。
著者は鑑定歴30年の実績を持つ現役の占い師の吉田ルナさん。
タロットリーディング事典は、他のトートタロットの解説書と少し違った部分があります。
それは、
「4大タロットデッキの解説が載っている」というところ。
つまり「トート版専用の解説書ではありません。」
トート版の他にも、
など、4つの種類のタロットカードが同時に解説されているのがこの本の大きな特徴となっています。
もちろんここで紹介しているということは、トートタロットを学ぶ上での情報量はしっかりと保っているということです。
1冊であれもこれも知ることが出来るという、とても欲張りでお得な解説書ですね。
珍しい4大タロット対応の解説書
タロットリーディング事典は、4つの種類のタロットカードのそれぞれの解釈方法を知ることができるので、よりタロットカードの知識が深まります。
タロットカードは同じ意味のカード、例えば「女教皇」のカードでも、タロットカードの種類によって、微妙にニュアンスの違いがあったりします。
特にトートタロットは、非常に複雑な絵柄になっているので、それを他のタロットと見比べることによって、トート版独自の意味をさらに理解することが可能です。
いろんなタロットカードに興味がある人にオススメ
タロットリーディング事典がオススメな人は、すでに「ウェイト版」や「マルセイユ版」のタロットカードを使ったことがある人。
また、トート版だけではなく、他のタロットも使ってみたい、そう思っている人にはとても役に立つ本となっています。
また辞典というだけあって、索引もきっちりとしていて、調べやすく読みやすいのもポイントが高いです。
内容的にも初心者から中級者向けで読みやすいので(字数は多め)、手軽に読めるいい解説書だと思います。
また4大タロット対応という非常に珍しい解説書なので、
欲張りな人にもとてもオススメな1冊となっています。
こちらの本は、旧版と新版があるので、購入の際は気をつけましょう。
新版は「完全版」という文字が表紙に入っています。
トートの書アレイスター・クロウリー
最後に紹介するのは、「トートの書」。
トートの書は、「トートタロットの考案者アレイスター・クロウリー」本人が書いた本です。
つまり、この本の中にはトートタロットの全てが詰め込まれています。
まさに「トートタロットのバイブル」的存在。
なので「この本を読み込めば」、トートタロットを完全にマスター出来るといっても過言ではないでしょう。
ただしその分、この本はとても難解で難しく、上級者向けの本となっています。
難解で複雑な内容
トートの書の内容は、とても難解で複雑です。
何故そんなに難解で複雑なのかというと・・・
クロウリーにとってこの本は、魔術師向けに書いたものなので、これらの最低限の知識があるという前提で執筆しています。
本の文章の至るところに、次のような秘儀的・魔術的な用語が出てきます。
- 西洋占星術
- ヘブライ文字
- カバラ(生命の樹)
- 錬金術
- ギリシャ神話
- エジプト神話
などなど・・・
それに加えてクロウリーは著述家なので、「文章もとても哲学的」になっているので、それもこの「トートの書」が難しいと言われる一つの理由です。
またトートの書の構成自体も、文字が小さく、字数も多い(上下2段で文字がびっしり)ので、読書が苦手な人には苦痛を感じるレベルかもしれません。
実際にボクも、読んでいる途中に睡魔に襲われて、思考停止状態になったりします(笑)
本気でトートタロットを学びたい人におすすめ
トートの書は、本気でトートタロットを学ぶには最適な本です。
もちろん内容は複雑で難しいです。
ですが、「アレイスター・クロウリー」がカードに込めた意思をそのまま知るには、これ以上ない参考書と言えます。
また難しいといっても、翻訳がしっかりとしているので、少しずつでも読み進めていると、その楽しさが分かってきます。(分かったような気がするだけかもしれませんが・・・)
とにかくよりトートタロットの世界に没入したいなら、この「トートの書」は欠かせません。
まとめ
今回はトートタロットの解説書のおすすめを5冊紹介してきました。
おさらいすると、ボクのおすすめするトート版の解説書は次の5冊
初級者向けのものから超上級者向けの本まで選びました。
トートタロットは確かに難しいです。
絵は複雑だし、表象(シンボル)は多いしで、意味を知り理解をするにはかなりの時間がかかります。
それだけトートタロットは奥が深いということで、やりがいのあるタロットカードでもあります。
しかし、そうは言っても、今回紹介した解説書を片手に占いをすれば、初心者の人でも十分にタロット占いが出来るようになるくらいのレベルです。
実際にボクも解説書を片手にカードを引いて、それを読みながらトート版のタロットカードで占いをしています。
「トートタロットは難しい」
「トートタロットは怖い」
そういった印象を持っている人にこそ、いい解説本を読んで、実際に占いをやってみて欲しいです。
きっと思っていたのと違った答えが返ってきますよ。
この度は最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも何かのお役に立てたのなら嬉しいです。
それではまた。
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